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厳島神社
概要
厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、広島県廿日市市の厳島(宮島)にある神社。1400年の歴史をもち、日本全国に約500社ある厳島神社の総本社です。 宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)を祀り。市杵島姫命は神仏習合時代に弁才天と習合しており、江島神社(江の島)・宝厳寺(竹生島)とともに日本三弁天の一つとされています。 厳島神社のある厳島(宮島)は俗に「安芸の宮島」と呼ばれ、日本三景の一つとなっています。厳島神社の平舞台は、四天王寺(大阪市天王寺区)の石舞台、住吉大社(大阪市住吉区)の石舞台と共に「日本三舞台」の一つに数えられています。海の中に立つ鳥居が有名で、高さ16メートル重量は60tに及びます。 この世界遺産登録基準における(i)(ii)(iv)(vi)の要件を満たしており、次のような評価を受けています。
  • (i) 島神社は、12世紀に時の権力者である平清盛の造営によって現在みられる壮麗な社殿群の基本が形成された。この社殿群の構成は、平安時代の寝殿造の様式を取り入れた優れた建築景観をなしている。また、海上に立地し、背景の山容と一体となった景観は他に比類がなく、平清盛の卓越した発想によるものであり、彼の業績を示す平安時代の代表的な資産のひとつである。
  • (ii) 厳島神社の社殿群は、自然を崇拝して山などを御神体として祀り、遥拝所をその麓に設置した日本における社殿建築の発展の一般的な形式のひとつである。背後に山をひかえ、前面が海に面するという、周囲の環境と一体となった建造物群の景観は、その後の日本人の美意識の一基準となった作品であり、日本に現存する社殿群の中でも唯一無二のものである。日本人の精神文化を理解する上で重要な資産となっている。
  • (iv) これら建造物群のうち、13世紀に建造された本社幣殿、拝殿、祓殿、摂社客神社の本殿、幣殿、拝殿、祓殿は、各々が造営当時の様式をよく残し、日本に現存する社殿建築の中でも鎌倉時代に建築された数少ない建造物となっている。度重なる再建にもかかわらず、平安時代創建当初の建造物の面影を現在に伝える希有な例である。また、海上に展開する社殿群は、周辺の自然と一体となった環境をもち、平安時代の寝殿造の様式を山と海との境界を利用して実現させた点で個性的である。  このように、厳島神社の社殿群は平安時代から鎌倉時代にかけての様式を現在まで継承し、自然崇拝から発展した周囲の景観と一体をなす古い形態の社殿群を知る上で重要な見本である。
  • (vi) 厳島神社は、日本の風土に根ざした宗教である神道の施設であり、仏教との混交と分離の歴史を示す文化資産として、日本の宗教的空間の特質を理解する上で重要な根拠となるものである。


厳島神社大鳥居
大鳥居
厳島神社境内
境内
構成資産

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