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国立西洋美術館本館
概要
国立西洋美術館本館は印象派など19 世紀から20世紀前半の絵画・彫刻を中心とする松方コレクションを基として、ル・コルビュジエによる設計のもと建設されました。ル・コルビュジエは近代建築の巨匠の1人として数えられています。 フランス政府は、世界遺産登録の前提となる暫定リストに、フランス国内にあるル・コルビュジエの作品・計13件を「ル・コルビュジエの建築と都市計画」(L’?uvre architecturale et urbaine de Le Corbusier)として登載していました。 この「ル・コルビュジエの建築と都市計画」の中に、ドイツやスイスなどにあるル・コルビュジエの作品と同様に、フランス政府が本館を加えて、ユネスコに推薦することを検討していました。日本政府がフランス政府に協力する形で、ユネスコへ本館を推薦することを決定し、その後10月9日までに、ユネスコの暫定リストに登載され、2008年1月7日に日本政府の「世界遺産条約関係省庁連絡会議」で、世界遺産候補としてユネスコに推薦することが正式に決定されました。最終的な推薦書は、2008年1月に、各国の推薦書を一括してフランス政府が提出しています。 世界7カ国に散在する計23件の建造物を、一括して申請するのは史上初。 世界遺産登録基準における(i)(ii)(iv)の要件に該当すると考えられており、推薦書に記載されいている内容は次の通りです。
  • (i)ル・コルビュジエの作品群は、20世紀建築において新たな問題を探り、前例のない答えを見出したものです。ル・コルビュジエの創造的才能は、住宅から都市計画まで幅広くその作品に見られ、単に独創的な創造物にとどまらず、世界中の建築や都市計画が採用する解決策を先取りしたものである。
  • (ii)ル・コルビュジエの作品群は、「近代建築運動」と呼ばれる20世紀における建築と都市計画の主流をなす手法の誕生と発展を物語るものであり、近代建築運動において極めて重要な影響を与えたものである。
  • (iv)インターナショナルスタイルと機能主義を含むル・コルビュジエの思想は、20世紀の建築や都市計画に多大な影響を与え、今日でも多くの建築家や都市計画家が共有する文化的な土台をなしている。


国立西洋美術館
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ル・コルビュジエ
ル・コルビュジエ
構成資産

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